フェブラリーステークスという特殊G1。
いよいよ今週末の日曜日は今年最初のG1レース
フェブラリーステークスが行われる訳ですが、テーオーケインズもチョウワウィザードもマルシュロレーヌもいない微妙なG1レースになってしまいました。
今年から葵ステークスがG3に格上げされ、ニュージーランドトロフィーが格下げの危機にあると以前ブログで書いたんですが、実はこのフェブラリーステークスも直近3年必要なレーティングを下回っていて降格の危機にあるんですよね。
府中のダート1600って、スタートこそ芝だけど、最初と最後の直線が長く、コーナーもフラットで内外さほど差の無いワンターンコースゆえに本来実力ナンバーワンを決めるに相応しい舞台なんだけど、所謂ダートの最強メンバーが揃わないレースなんですよね。
というのも根幹距離であり、国際的にもメジャーであるマイルという距離のダートコースを持つのが、中央競馬ではこの東京競馬場だけというのが問題だと思っています。
現在の中央競馬のダートレースのスタンダードな距離ってコーナーを4回回る1800mの一周競馬なんですよね。
中山、阪神、京都、中京はこの設定を持つのに対して府中は1600の次は2100になってしまう為、国際的に王道のマイル戦にも関わらず、ダート1600m戦は中央競馬において超特殊形態なレースになってしまう訳です。
当然年間のダートの重賞もほとんどコーナー4回のダート1800m戦(もしくはコーナー4回の1700m戦)になる為、このワンターンのダート1600mのG1レースはほとんどの有力ダート馬にとって適正外のレースになってしまうんですよね。
しかもこのフェブラリーステークスの少し後にはサウジアラビアとドバイで賞金の高い1800、2000のG1レースがある為、ますますこの適正に削ぐわないフェブラリーステークスは過疎ってしまう訳です。
1600mと1800mって距離は1Fしか違わないんだけど、問題はコーナー4回がワンターンになってしまう事での展開的な難しさだと思うんですよね。
僕の去年のフェブラリーステークスの本命はオーベルニュだったんですが、鞍上の丸山は敗戦のコメントで「ワンターンのスピード競馬が合わなかった」と言っていました。
コーナー4回のコースで実績を持つテーオーケインズ、チュウワウィザード、マルシェロレーヌがフェブラリーステークスをスルーしてサウジC、ドバイWCに矛先を向けるのは当然で、ダート1600戦のレーシングプログラムが確立されていない以上、フェブラリーステークスのレーティングが下がるのも必然な訳です。
そんなG1フェブラリーステークス。
G1レースという格にこだわるより、ダート1600という特殊な形態に適正を示す馬を積極的に狙いたいものです。
枠順が決まっていない以上、展開の予想も立てられないので、まだ本命にするかはわかりませんが、芝ダート問わずワンターンのマイル戦が大好物のあの老兵に僕は静かに期待しています😏